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2022.12.17 最近のニュースに私的コメント

電気自動車の普及に前のめりなインドネシア

インドネシアの工業大臣がテレビで電気自動車を購入した場合に政府から補助金としてRp.80百万(約80万円)を拠出する用意があると語っていました。
目的は石化燃料の節約と話していましたが、電気自動車が充電するための電気は石油や石炭を燃やして得る訳だから、そんな単純にものではないことは承知の上でのことだろう。
一国の基幹産業とも言える自動車産業において、ガソリン車の競争では日本、アメリカ、ドイツには勝てないと諦めた中国が、環境保護勢力を裏から焚き付けて、ガソリン車は環境を破壊するから電気自動車に移行しなくてはいけないとの世論を盛り上げているのは公然のことです。
リチウムイオン電池の原料であるニッケルの生産量が世界一であることから、闘いの土俵をガソリン車から電気自動車に替えようとする中国の試験場となりつつあります。

18世紀に馬車から自動車に移行する際にも賛否両論があったように、この問題も賛否両論があって当然ですが、歴史的に大国の顔色を見ながらカメレオンのように態度を変えて来た韓国と一緒になり、自国の基礎技術や産業基盤を地道に発展させようとしない、前のめりなインドネシアの姿勢には大きなリスクを感じます。