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2023.04.29 最近のニュースに私的コメント

フゲン賞と尽きない警察官の汚職

rumah mewah polisi

清廉潔白な人生を全うした、元警察軍長官のフゲン将軍に因んで表彰される、フゲン賞の2023年度の候補は10,607名になったと報道されています。

その一方で又しても警察官幹部による不祥事が発生しました。

スマトラ島北部のメダンで、警察官幹部の息子が学生に暴力を振るっている動画がSNSで公開され、その父親が聴取を受けている際に、燃料を不正に取り扱う利権で私腹を肥やしていることが明らかになりました。

そして、その利権で手に入れた思われる、とんでもない豪邸の存在も明るみに出てしまいました。

昨年7月に起きた部下の射殺事件で死刑判決を受けた警察官幹部の時もそうでしたが、職務から得られる収入からは想像も付かない贅沢な生活をしている高官に対して、なぜ周囲は気にしないのか不思議です。

スハルト時代は、政府高官の給与はせいぜい煙草代ぐらいのもので、本命の収入は職権を利用した利権で得ていると聞かされたものでした。

スハルト政権が崩壊して民主化政治を歩み始めて既に四半世紀になりますが、政府高官による汚職は年々酷くなっているように思えます。

インドネシア共和国の建国五原則の第4番に、合議制と代議制における英知に導かれた民主主義、という文言があります。

独立に命を賭した戦士や、その戦友達の思いを引き継いで、清廉潔白な人生を全うしたであろうフゲン将軍は、草葉の陰で嘆いていることだろう。