お問い合わせ

採用募集中!

2023.05.03 最近のニュースに私的コメント

大統領候補三氏の胸の内を推測してみると

20230503_大統領選挙

2024年2月14日に予定されている次期大統領選挙の主要候補は、予測通りGanjar Pranomo, Prabowo Subianto, Anies Baswedanの三氏に絞られて来ました。

そこで三氏および現職のジョコウィ大統領が現時点で内心どのように考えているのかを、私の偏見と独断で推測してみました。
■Ganjar Pranomo

サッカーU20のバリ島での世界大会に、イスラエル代表選手も参加することを理由に、開催拒否したバリ州知事に賛同したことで、サッカーファンからの非難を浴びて、一時は支持率も落ちたが、所属する最大与党であるインドネシア闘争民主党PDI-Pからの指名も公式に受けて、ジョコウィ大統領の支持も得ているのでまずは一安心だ。

併せて先日は労組総連合からも大統領選での支持が公表されたので、このままトップの位置を維持して逃げ切れるかもしれない。

後は副大統領候補を誰に指名するかだが、出来るだけ多くの政党からの支持を得るには、二期を終える10年後に有力な大統領候補とならないことが前提なので、人気はあるが実力が無い候補にしなくてはいけない。

または、ジョコウィ大統領を見習って、イスラム団体の幹部を候補にすることで、手堅い票の確保を狙うべきかもしれない。暫くはジョコウィ大統領の意見に従うのが無難だろう。
■Prabowo Subianto

2014年と2019年の二回の大統領選挙でジョコウィ大統領に僅差で逆転負けを喫したが、今度はジョコウィ氏が居ないので自分が有利と思ったのに、Ganjar氏に支持率で負けているのはどうしたことだろうか。

軍人としての経歴や政治家としての経歴では、他の候補に比べて格が違うことを国民は分かってくれるだろう。

何と言っても自分はスハルト政権においては、自他共に認めるポストスハルトであったのだから。

アメリカのトランプ前大統領ほどではないが、選挙資金に充てる私財も十分にある。

自分の義理の父親であったスハルト大統領のようなリーダーシップを発揮する大統領になりたいので、副大統領候補はお飾りで良い。
■Anies Baswedan

一早くNasdem党からの正式支持を取り付けたものの、最近のニュースはGanjar氏とPrabowo氏のことばかりを報じて、自分のことは無視しているように感じられる。

自分は首都ジャカルタの知事として任期を全うし、渋滞や洪水問題にも熱心に取り組み、成果も残して来た。

しかし、第一の支持政党であるNasdem党の党首はキングメーカーであるインドネシア闘争民主党のMegawati党首やジョコウィ大統領からも冷たくされており、SBY大統領時代には与党であった民主党に至っては、大連立政権からも除外される状況で、どうも足元が危うい。

いっそのこと、強力な副大統領候補と組んで一発逆転を狙ってみようか。