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2023.05.13 最近のニュースに私的コメント

世襲政治家が増えそうなインドネシア

日本では世襲議員の増加が問題視されていますが、インドネシアでも世襲議員や政治家が増える傾向にあります。
昨日、初代大統領スカルノ氏のひ孫に当たる女子学生が、来年の国会議員に立候補するとのニュースがありました。
スカルノ氏の長女であるメガワティ氏は短期間ではありましたが、第5代目の大統領であり、現在はジョコウィ大統領を輩出した第一与党インドネシア闘争民主党の党首でもあります。
そして、メガワティ氏の娘ポアン氏は現職の国会議長で、今回のニュースに登場した女子学生の母親です。
スカルノ氏一族は四代続く政治家を目指していることになります。
現職のジョコウィ大統領も長男が出身地のソロ市長を務めており、次期中部ジャワ州知事選に立候補するのではないかと噂されています。
第6代目の大統領を務めたユドヨノ氏の長男は筆頭野党の党首で、次期副大統領候補として取り沙汰されています。
逆に、30年の長期政権を維持したスハルト氏の家系は、長女が国会議員に就いているくらいで、あまり目立たない存在であるのはやはり1998年のジャカルタ暴動が原因で、失脚に近い形で政界から退いたのと、父親の現役時代にその権威を傘に利権を貪り取ったことに対する社会の反感がまだ残っていることがあるのかもしれません。
インドネシア共和国建国の五原則であるパンチャシラの5番目は、『合議制と代議制における英知に導かれた民主主義』です。
世襲であれ、英知を持った政治家が現れることを期待しています。
日本も。