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2023.07.05 インドネシア訪問日記

金持ちではないが豊かなジョグジャカルタ

2023年7月初旬に、ジョグジャカルタにある産業機械メーカーを訪問し、そこのオーナー社長と親しく接する時間を持てました。
その際に、ジョグジャカルタ特別区は周囲の州に比べて、最低賃金が半分程度なのはどうしてなのかと質問しました。
その社長は我が意を得たりとばかりに、以下の様にその理由を語ってくれました。
ジョグジャカルタの多くの住民は先祖からの土地と家を持っており、そのためにお金を稼ぐ必要がなく、その土地や家屋を使って飯屋や下宿屋を営み、それによる副収入がある。
ジョクジャカルタにはガジャマダ大学を筆頭に多くの大学があり、約50万人の学生がこれら飯屋や下宿屋のお客になっており、他にも洗濯屋など彼らの学生生活を支えている。
ジョグジャカルタ特別区の知事は昔から王様がなることになっており、州知事の選挙にかかる資金も必要なく、大企業も無いため汚職もほとんど無く社会が安定している。
物価が安く、治安が良く、ボロブドゥール遺跡のような観光スポットも多いため、外国人観光客だけでなく、インドネシア人の観光客も多く訪ねて来るので、観光分野での仕事や収入も多い。
だから、ジョグジャカルタ生まれの人は、この土地を気に入っていて、私のように他の大都市に出てい行くことが少ない。
大金持ちは居ないが、貧困層もほとんど居ないため、貧富の差が小さく街中も綺麗で、社会が安定しているのはまるで日本のようである。
大都市ではなく、大きな田舎町というジョグジャカルタをこよなく愛している。
とのことでした。