SNS監視機関設立の動き

インドネシアの政治・法務・治安担当調整大臣は、SNS上に氾濫している偽情報を監視して取り締まるための専門機関を設立すると発表しました。

西側諸国から見れば、まるで中国共産党政府のような姿勢で、非難の的になるかもしれませんが、インドネシアの建国五原則にある、『インドネシアの統一』を脅かす事象に対しては、『合議制と代議制における英知に導かれた民主主義』の手法を発動するのは止むを得ないのかとも思われます。

但し、その取り締まり方が、先のアメリカ大統領選挙の際に、Facebook, YouTube, Tweeter, Googleなどにより行われたような、一方の政治勢力に酷く偏ったものであれば逆効果を生むことになるので要注意です。

件の調整大臣は『民主主義を損なうものではない』と断言していますが、間違ってもスハルト強権政治のような時代に戻ることのないよう願っています。