2023.08.18
最近のニュースに私的コメント
どこまでも老獪な政治家、ジョコウィ大統領
10月を期限とされる副大統領候補の指名を巡り、駆け引きは益々活発になり、毎日のように情勢が変わるようになって来ました。
まるでNetflixの政治ドラマを視ているようです。
判って来たことは、自分は大統領であり政党の党首ではないと言いながら、実はジョコウィ大統領が大統領選挙の行方を握っているらしいと言うことです。
その理由は長男で出身地のソロ市長をしているギブラン氏を副大統領候補としての駒に使い、実質的に選挙戦を争っているプラボウォ国防大臣とガンジャール中部ジャワ州知事に貸を作り、いずれの候補が大統領になっても影響力を行使しようと企んでいるように見えるからです。
併せてこの際に、姑と小姑のような、支持政党であるインドネシア闘争民主党のメガワティ母子の影響力も弱めようとしているように見えます。
凡人から見たら、10年も大統領をしたのだから、退任後はのんびりとしたいのではないかと思うのですが、洋の東西に関係なく、人間は権力の味を知るとなかなか手放せないようです。