激怒した元大統領

インドネシアの次期大統領に立候補しているトップ三者のうち、元ジャカルタ州知事のアニス氏は、副大統領候補として要請していた民主党のアグス氏を裏切り、民族覚醒党の党首であるムハイミン氏を副大統領候補に正式に指名しました。

これには民主党の実質的な親分で、アグス氏の父親でもある、元大統領のユドヨノ氏が激怒して、信用ならない醜い人物だと痛烈に批判し、連立政党の関係も破棄しました。

アニス氏の支持政党であるナスデム党の党首パロ氏は、自分には事前に相談が無かったが、アニス氏自身の決断は支持すると表明していますが、どことなく表情が落ち込んでいるようです。

他の二候補に支持率で15ポイント近く離されているアニス氏は、焦っているのかもしれませんが、内外の関係者を裏切ったこで孤立してしまい、墓穴を掘ったことになりかねないでしょう。

これまでメガワティ－ジョコウィ勢力の大連立政権下で孤軍奮闘して来たユドヨノ氏の民主党が、今後ガンジャール氏あるいはプラボウォ氏どちらの候補者を支持するのか、それにより大統領選挙の行方は大きく変わるでしょう。