老獪な政治家、ジョコウィ大統領

インドネシアの次期大統領候補トップ二氏が、大統領と副大統領として組んで選挙に出るのではないかとの噂が突然出て来ました。

以前から、現職のジョコウィ大統領は頻りに両氏と共にイベントに参加している様子が見られ、何か企んでいるのかなと疑っていましたが、なるほど、狙いはこれだったのかと頷けます。

また、ジョコウィ大統領の末っ子で、来年の首長選挙でジャカルタの南隣であるデポック市の市長に立候補を表明しているカエサン氏が、ジョコウィ大統領の支持母体である、インドネシア闘争民主党から、野党のインドネシア連帯党に鞍替えし、しかもいきなり党委員長に就任するとの発表があり、インドネシア闘争民主党の幹部を慌てさせています。

これらの動きに共通しているのは、これまでジョコウィ大統領を政界に送り出して、皇太后の如くに政治を仕切って来たインドネシア闘争民主党の党首で、スカルノ初代大統領の長女、第5第大統領のメガワティ氏の政治的影響力の弱体化にあると思われます。

これからは煩い姑に気を遣わずに、自分の政治路線を展開するために、裏で色々と画策している老獪な政治家の姿が想像出来ます。