院政の足固めを益々強めるジョコウィ大統領

筆頭与党でジョコウィ大統領を支持基盤である、インドネシア闘争民主党のメガワティ党首が、自らの席をジョコウィ大統領に譲るような報道がありました。

それに歩調を合わせるように、インドネシア闘争民主党が議席数第二位のゴルカル党に、ガンジャル次期大統領候補を支持するようにアプローチを始めました。

ゴルカル党はプラボウォ候補を支持するとして来ましたが、もしこれがガンジャル候補支持に回ると、闘争民主党-ジョコウィ党首-ガンジャル大統領-ギブラン副大統領（ジョコウィ大統領の長男）体制が実現するかもしれません。

同時に次男が移籍して、いきなり党首に就いたインドネシア連帯党も、プラボウォ候補からガンジャル候補支持に換るように働きかけています。

そして、姑のように煩かったメガワティ前党首は引退し、過去二回の大統領選挙で敵対して来た、目の上のたん瘤的な存在のプラボウォ氏を葬ることが出来るかもしれません。

一方では、三番手に付けているアニス候補を支持しているナスデム党所属の農業大臣が、汚職撲滅委員会から3億円の汚職疑惑をかけられ、党のイメージは失墜してしまい、アニス候補はトップ二名から益々引き離されるでしょう。

推測に過ぎませんが、老獪で凄い政治家だと思います。