2023.10.19
コンサルタントの独り言
今こそ日本はアジアのリーダーとして活躍すべきであるが・・・
ウクライナ戦争に続いてパレスチナ-イスラエル紛争が新たな中東戦争になりそうな状況です。
もしもイランが本格的に乗り出して来たら、中東は手が付けられない状態になり、下手をすると第三次世界大戦に発展する危険性すらあります。
そして極東では、この二つの戦争によるアメリカの軍事力の疲弊と隙間を狙って、中国による台湾侵攻、あるいは北朝鮮による朝鮮半島併合の可能性もあります。
17世紀以降、イギリスを筆頭に奴隷貿易や資源開発、そして消費市場の利権を目的とした植民地政策は、アフリカ、アラブ、アジアの国々を分断して支配して来ました。
多くの国々は独立はしたものの、その時の分断による後遺症が原因となり紛争を起こし、この状況がそろそろ限界に達しているような気がします。
日本は100年前にこのような原因となった植民地政策や人種差別は無くすべきであると、当時の国際連盟で主張し、それが原因で孤立して、その後の第二次世界大戦に巻き込まれて、元植民地支配国側に潰されました。
大東亜戦争では、イギリス、オランダ、フランスには勝利して、東南アジア諸国の独立に貢献したものの、アメリカによる戦争犯罪とも言える、東京大空襲、広島・長崎への原爆投下で、非戦闘員である40万人もの一般市民が大量虐殺されたことで、無条件降伏を強いられました。
その後、形式的には独立したものの、実態はアメリカの属国あるいは保護国の状態が、今日まで続いています。
しかし、第二次世界大戦後の世界秩序が大きく変わろうととしている時、今日の世界の混乱の種を撒いた欧米諸国に、唯々諾々として従っていて良いとは思えません。
逆にアセアンの盟主であるインドネシアは、既にそのことに気が付いており、1955年のアジア・アフリカ会議で打ち上げられた、非同盟の考え方を見直すような動きをしています。
第一回のアジア・アフリカ会議の主催者であるスカルノ大統領が、冒頭に述べた言葉は『日本よ、(独立を支援してくれて)ありがとう』でした。
日本人はそろそろ、当時の精神を蘇らせるべき時期に立っていると思うのですが、残念ながら今の政治家達を見ている限りは、絶望的としか言いようがありません。