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2023.11.13 最近のニュースに私的コメント

公になったメガワティ氏の反撃

ジョコウィ大統領の長男が、憲法に定められた年齢制限に反して、プラボウォ候補の副大統領候補して立候補した件で、ソロ市長の実績があるからと例外的に認めた、ジョコウィ大統領の義理の弟である憲法裁判所の裁判長を、倫理面で違反したとして解任に追い込んだ、憲法裁判所名誉委員会の裁断は、インドネシア共和国の最高規範である憲法を護ったことであるとして、インドネシア闘争民主党の党首で、第5代大統領を務めたメガワティ氏が、公式見解を発表しました。

具体的な名前こそ出さないものの、縁故主義に反した行いであると、明らかにジョコウィ大統領を非難する内容です。

ソロ市長からジャカルタ州知事、そして大統領へと引き上げたのはメガワティ氏であると、自他共に認める関係の下での、ジョコウィ大統領が自分の子息達を引き連れて、メガワティ氏が推す大統領候補の対抗馬であるプラボウォ候補の側に回ったのは、普通に考えて裏切り行為であり、メガワティ氏にしてみれば決して許せないものでしょう。

こうなることは、老獪な政治家であるジョコウィ大統領が予測しなかったはずもなく、まさか自分の子息達を中央政界に送り出すためにだけやったとは考え難いのですが、果たしてどんな策略があってのことなのか、まるで見当が付きません。

当のジョコウィ大統領は、パレスチナ戦争に対処するための、サウジアラビアでのイスラム諸国会議に出席した後に、アメリカでのバイデン大統領との首脳会議を予定していますが、一体何を考えているのでしょうか。