2023.11.21
最近のニュースに私的コメント
虚しく聞こえる、不正の無い中立な選挙の主張
次期大統領選挙は11月28日からの正式な選挙活動の前に既に熱くなっています。
各候補は同様に『不正の無い中立な選挙を』と訴えています。
しかし、インドネシアにおいては、現実は常に主張の反対であることを忘れてはいけません。
その代表が国是である『多様性の中の統一』でしょう。
独立から78年になりますが、インドネシア共和国はこの国是のように多様性を克服して、統一を実現しているのでしょうか。
建国五原則であるパンチャシラはどうでしょうか。
1.唯一神への信仰
2.公正で文化的な人道主義
3.インドネシアの統一
4.合議制と代議制における英知に導かれた民主主義
5.全インドネシア国民に対する社会的公正
1.宗教を認めない中国との緊密化は何でしょうか?
2.言論の自由を規制するような法律はなんでしょうか?
3.首都移転は国家の統一に何の意味があるのでしょうか?
4.汚職にまみれた政治家達は英知があると言えるのでしょうか?
5.未だに10%前後の国民が貧困ラインの下にいる社会は公正でしょうか?
来年2月14日の投票に向け、止め処の無い不正と非中立な活動の競争になるのではないかと危惧されます。
最初にその見本を示したのが現大統領と言うのが、この国の問題の深さを物語っています。