2023.11.28
最近のニュースに私的コメント
スハルト時代の独裁者の再来?
インドネシア闘争民主党のメガワティ党首が、スハルト時代の独裁者の再来だと批判して話題になっています。
批判の対象はもちろんジョコウィ大統領でしょう。
ソロ市長からジャカルタ州知事、そして大統領へと押し上げた恩人として、自他共に認める師弟関係が完全に崩壊したようです。
しかし、ジョコウィ大統領側にも反論はあるはずで、スハルト政権時代の言論統制や人権抑圧があるとは言えないでしょう。
当時、スハルト大統領の専制政治を言論で批判していた、50人グループのリーダー格の一人が、私の勤めるインドネシア現地法人のパートナーの父親でした。
元警察軍長官の当人は、自宅軟禁のような時期もあり、合弁企業の幹部宅には盗聴器が仕掛けられていたとの噂もありました。
1998年のスハルト政権崩壊後は、流石にそのような話を聞いたことはありません。
それにしても、中央政界に引き上げて、民主主義のシンボルとまで言われたジョコウィ大統領を、自分の父親で初代大統領のスカルノ氏を、退陣に追いやったスハルト氏と同じだと批判しなくてはならないメガワティ氏の内心は、本当はとても悲しいのではないかと、ふと考えてしまいます。