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2023.12.24 最近のニュースに私的コメント

次期大統領・副大統領候テレビ補討論会

次期大統領・副大統領候によるテレビ補討論会が以下の通り全5回の日程で始まりました。

各議題のサブテーマについての各候補の主張に対し、他の二候補が意見を述べ、それを基に質疑応答する形式で進められました。

以下に第1回と第2回のライブ放送を視聴しての感想も併せて記載します。

討論会1

第1回:2023年12月12日(火)総選挙委員会KPU本部

討論者:大統領候補
議題:①法律、②人権、③政府、④汚職撲滅、⑤民主主義の強化

感想:現政権批判を含めて正論的な主張を展開するアニス候補の最優先事項は法治国家、粗削りながら国士的な主張を直感的に展開するプラボウォ候補の最優先事項は国の発展、そして自身の政治家経験に基づく主張をソフトに展開するガンジャル候補の最優先事項は民主主義の強化と、予想通りの三者三様でした。

印象的であったのは、プラボウォ候補の副大統領候補であるギブラン候補の年齢制限を、例外として認めた憲法裁判所の判定をどう見ているのかと、アニス候補が問い詰めたのに対するプラボウォ候補の、決めるのは国民であり、私はその決定に従うだけで、もしも選ばれた場合は命を懸けて国に尽くすとの返答でした。

また、アニス候補が首都移転について、既存の多くの様々な社会インフラが改善を求められている時に、中央政府のためだけの新首都建設、または壮大な大統領宮殿に国家予算を使うことが、国民にとって何の意味があるのかと主張したことも印象的でした。

討論会2

第2回:2023年12月22日(金)ジャカルタ会議場JCC

討論者:副大統領候補
議題:①経済(国民、デジタル)、②投資、③貿易、④税金(デジタル)、⑤国家予算管理、⑥インフラ

感想:国内産業の付加価値を高めて経済成長を達成すべきと主張するギブラン候補(プラボウォ大統領候補)、汚職撲滅と財政支出で貧困解消を主張するマーフド候補(ガンジャル大統領候補)、貧富格差解消のための改革を主張するムハイミン候補(アニス大統領候補)の三者でした。

議題が比較的具体的と言うこともあり、討論の内容もギブラン候補はソロ市長としての実績を背景に、マーフド候補はジョコウィ大統領の閣僚としての実績を背景に、具体的な手法論が主体的であったと思います。

印象的であったのは、ギブラン候補が父親であり現大統領である、ジョコウィ大統領の首都移転政策に批判的あるいは懐疑的な他の二候補に対し、必死に養護する姿でした。

また、経済成長目標について、ギブラン候補から10%、ムハイミン候補7%を目指すと主張された時には、随分強気だなと驚きました。

何と言っても弱冠36歳の若さが疑問視されたギブラン候補が、二人のベテラン政治家と討論で渡り合う姿を見せたのが、一番の成果であったように感じます。

第3回:2024年1月7日(日)
議題:①国防、②治安、③地勢政治、④国際関係、⑤金融、⑥社会福祉

第4回:2024年1月21日(日)
議題:①エネルギー、②天然資源、③食料、④炭素税、⑤生態環境、⑥農業、⑦伝統社会

第5回:2024年2月4日(日)
議題:①情報技術、②公共サービスの向上、③虚偽報道、④不耐性、⑤教育、⑥健康(コロナ後)、⑦労働