2024.03.29
最近のニュースに私的コメント
沈黙の総選挙監視庁
大統領・副大統領選挙で敗北した二候補の陣営は、選挙のやり直しを求めて、憲法裁判所に提訴しました。
憲法裁判所はこの提訴を受けるべきかどうかの議論も出て来ており、沢山の関係者を巻き込んだ政治闘争の様相を呈しています。
しかし、選挙を監視するはずの独立組織である、総選挙監視庁(Bawaslu:Badan Pengawas Pemilihan Umum)は選挙活動中から存在感が無く、選挙後の不正に関する問題では、ほとんど沈黙したままです。
5年前の選挙では、ジョコウィ大統領はBawasluの存在と機能を重視して、何かあるとBawasluの名前を連呼していたのですが、今回はそれも聴かれません。
ジョコウィ大統領を支持する勢力は、国家警察や国軍の圧力で、反対勢力の選挙活動を妨害したと非難されていますが、もしかしたら、監視庁にもその圧力があったのかもしれないと疑ってしまいます。
国際政治が音を立てて変わろうとしている今日、プラボウォ次期大統領には、是非共インドネシアを一つにまとめて、間違っても漂流しないようにお願いします。