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2024.04.03 コンサルタントの独り言

アジアにおける日本の栄枯盛衰

2024年4月1日、インドネシアのプラボウォ次期大統領は、中国を訪問して2日には習近平主席と会談を行い、次期政権はジョコウィ大統領の政策を引き継ぎ、中国との強い関係を維持したい旨を伝えました。

そして、当初は予定されていなかったようですが、インドネシア国防省の強い要望で、帰りの途上に日本に立ち寄り、岸田首相に会うそうです。

近くまで来たので、ついでに立ち寄る雰囲気です。

このニュースを知り、最初に思ったのは、アジアの近現代史における日本の栄枯盛衰です。

1942年、日本は石油と鉄鋼石を求め、そしてアジアの植民地解放を目指す大東亜戦争の一環で、1945年8月15日の終戦まで、インドネシアを統治下に置きました。

1995年にバンドンで開催された、第一回アジア・アフリカ会議では、開会式の冒頭に、欧米列強から解放してくれた日本に対し、感謝の言葉が発せられ、戦火の下では不幸な事件もあったでしょうが、アジアの国々は日本に感謝していることが分りました。

日本も戦後の焼け野原からの復興を果たし、昭和の後半は、世界中から奇跡と言われた経済発展を遂げました。

それを見て来たマレーシアなどの東南アジア諸国は、日本を手本として、それに続くべく努力して来ました。

日本もそれらの国々の期待に応えるように、直接投資を通じて、人・物・金の育成に貢献して来ました。

しかし、平成以降のアメリカの圧力などによる長期デフレ経済は、日本の経済力を減退させ、アジアにおける存在感を大きく損ない、東南アジア諸国からも見放されようとしています。

代わりに、一帯一路などの政策で、覇権主義を拡大させることに熱心な中国が、日本に代わりアジアのリーダーとしての立場を強くして来ています。

2700年近くに亘り、世界に希な国体を維持発展させて来た日本が、このまま衰退の一途を続けるとは思えません。

しかし、そのためには強力なリーダーが現れることが必須であることは、歴史が物語っています。

今正に、そのような人物の出現が待ち望まれます。