2024.06.14
最近のニュースに私的コメント
次期大統領選挙と良く似た次期ジャカルタ州知事選挙
2024年11月に予定されている州・県・市の首長選挙のニュースは、ほぼジャカルタ州知事候補に支配されています。
今のところ、元ジャカルタ州知事で先の大統領選挙で敗れたアニス・バスウエダン氏と、前西ジャワ州知事のリドワン・カミルの二氏が名乗りを上げています。
どちらも経験豊かで、知名度の高い政治家のため、面白い闘いになることでしょう。
しかし、双方の陣営が副大統領候補として希望しているのが、ジョコウィ大統領の次男と言うところに疑問符が付いてしまいます。
次期副大統領の長男と同様に、30歳という年齢規定を最高裁で変更して、28歳でも可能とするなど、又しても縁故主義全開の様相です。
いずれの陣営も、ジョコウィ大統領の任期にあやかって、次男を副知事候補に担ぐことで、当選を狙っているのは明らかです。
しかし、最大政党のインドネシア闘争民主党の党首は、ジョコウィ大統領の関係者は候補者として支持しないと断言していることもあり、これから二転三転することは充分予測されます。
首都が移転した後でも、ゴミ処理、渋滞、洪水、大気汚染など、ジャカルタには解決すべき問題が山積みですので、人気投票ではなく、政治の実行力で選んで欲しいものです。