メッカ巡礼は楽ではなさそうです

今年のインドネシアからのメッカ巡礼の最初の一団が帰国しました。

昔はラクダに揺られて5ヵ所の聖地を巡ったそうですが、今はエアコンの効いたバスに乗って移動するので、大分楽になったと思っていたのですが、案外そうでもないようです。

サウジアラビア政府からインドネシアに割り当てられた巡礼者数は毎年20万人強ですが、実際は割当数よりも多い人数が参加しているとの疑いが持たれています。

そのせいか、現地からの報告では、宿泊テントの中での一人当たりのスペースが0.8㎡で、充分に休息することも出来ず、トイレやシャワールームも足りなくて、参加者からは不満が噴出しているとのことです。

今年は巡礼地の気温が50度を超えることもあり、サウジアラビア政府の発表ではこれでに1,300人が死亡したとのことです。

インドネシアからの巡礼者も123名が死亡したと報告されており、巡礼は決して楽なものではないようです。

インドネシア国内では、巡礼の希望者が多く、申し込んでも20年待ちと言われていますが、特別枠で待たずに出発出来た人も居たとのことで、仕切っている宗教省の姿勢が問題視され始めています。

インドネシアでは何か大きなイベントには必ず付き纏うKKN、即ち汚職・共謀・縁故主義から逃れる手は無いようです。