2024.09.15
インドネシア訪問日記
昭和時代を彷彿させるインドネシアの会社行事
インドネシアのジョグジャカルタにある会社の設立25周年記念行事は盛大に開催されました。
700人弱の従業員とその家族、そして招待客を合わせて2,000人近くの参加者が、ジョグジャカルタ郊外のTebing Breksiと言う丘の上の石切り場に作られた公園内の、野外ステージに集まって25周年を祝いました。
経営陣と社員が意気投合して一緒に喜び合う様子は、最近の日本では見られないもので、昭和時代の日本を思い出しました。
27歳でインドネシアに赴任したのが昭和56年、そして帰国したのが平成7年でしたが、この間に日本はバブル崩壊を通じて、デフレ経済に突入し、失われた時代へと続きます。
日本の高度経済成長の基盤となった企業文化の終身雇用と年功序列は悪いことだとされ、自由競争を旗印に掲げた改革と称する政策が優先され、企業は社員のものから株主のものへと変化しました。
従業員を大事にするこの会社の経営陣の姿勢を見るたびに、若かりし頃の日本の企業文化を懐かしく思い出します。
間もなく始まる次期自民党総裁選挙の、立候補者の顔ぶれを見ても、日本を取り戻すことを期待出来る人物は見当たらず、寂しい限りです。