インドネシア進出サポートメルマガ2024年10月号

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        インドネシア進出サポートメルマガ2024年10月号

                  Vol.19 【2024年10月1日発行】

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■目次

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【1】 インドネシア進出関連ニュース『米国トランプ政権誕生による日イ関係の変化』

【2】 インドネシア社会一般ニュース『民主主義は金がかかりくたびれる』

【3】 インドネシアお楽しみニュース『レストランTugu Kunstkring Paleis』

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【1】米国トランプ政権誕生による日イ関係の変化

11月5日にアメリカ合衆国の大統領選挙が行われます。

日本国内の大手メディアは民主党のカマラハリス優勢と伝えていますが、現地の実際の州別の調査データによると、トランプ候補が圧勝する可能性が高いと言われています。

トランプ候補は大統領に当選した場合、対中貿易圧力強化と円高ドル安牽引を最優先で実践すると公言しています。

2016年に当選した際には、選挙公約を全て確実に実践していますので、もし今回も当選すると上記の公約も直ぐに実践されるでしょう。

そうなると、中国からアメリカへの輸出が厳しく規制されるのは明らかで、中国企業がインドネシア等に輸出拠点をシフトする可能性が大きくなります。

また、日本からの輸出も同様で、対ドル円高が進むと、日本企業もインドネシア等に輸出拠点をシフトする可能性が大きくなり、インドネシアを舞台にした日本と中国の闘いが一段と激しくなると予測されます。

中国と日本の両国にとっては厳しい時代になるでしょうが、インドネシアにとっては海外からの投資が増えて、輸出による外貨獲得も増えるため、もろ手を挙げて歓迎することでしょう。

【2】民主主義は金がかかりくたびれる

プラボウォ次期大統領は、当選した後に『民主主義は金がかかりくたびれる』と発言したことがあり、その真意が話題になりましたが、なかなか示唆に富む意見で、今後の新政権の行方を占う上で参考になると感じています。

インドネシア共和国として1945年に独立した際に、スカルノ大統領を始めとする当時の指導者達は、五つの項目からなる建国五原則（パンチャシラ）と称するものを制定しました。

①唯一神への信仰

②公正で文化的な人道主義

③インドネシアの統一

④合議制と代議制における英知に導かれた民主主義

⑤全インドネシア国民に対する社会的公正

これらの中で、私が常に注目しているのは、④の合議制と代議制における英知に導かれた民主主義、と言う項目です。

これを私流に意訳すると、ジャワ文化であるムシャワラ・ムファカット、即ち総意に達するまで話し合いを行い、立派な指導者の下で、西洋式の多数決による民主主義ではなく、インドネシアらしい民主主義を実現する、となります。

アメリカの弱体化とヨーロッパの混乱で、世界は新たな秩序と価値観を模索し始めていますが、インドネシアの建国五原則の中の④番目の項目は大変示唆に富んでおり、『民主主義は金がかかりくたびれる』発言の基盤になっているのではないかと推測しています。

【3】レストランTugu Kunstkring Paleis

2015年前後にジャカルタで老舗のレストラン「オアシス」が閉店となりました。

インドネシア料理のフルセットを注文すると、10名くらいの伝統衣装を着た女性が料理を捧げて席まで来て、大皿に盛り付けてくれるのが特徴的な楽しいレストランでした。

オアシスよりも少しくだけた雰囲気になりますが、メンテンのゴンダンディア駅から200mほど南に、Tugu Kunstkring Paleisと言う名のレストランがあります。

オアシスと同様に、西洋料理とインドネシア料理があり、インドネシア料理のフルセットを注文すると、ジャワダンスを踊りながら先導する男性の後に、天秤棒に架けた籠で料理が運ばれて来ます。

ビール、ワイン、ウイスキー等、お酒が色々と選べるのも魅力的です。

店内にはオーナーのコレクションである骨董品も展示されており、少し変わった思い出に残るスポットです。

https://tuguhotels.com/restaurants/jakarta/kunstkring/

以上