2024.10.04
最近のニュースに私的コメント
インドネシア経済がデフレ?
インドネシア経済は2024年4月以降、5ヵ月連続でデフレが続いているとして、政府とメディアが問題視しています。
これは4月以降の対前月のインフレ率がマイナス0.6%から0.8%になっていることが理由のようです。
しかし今年の1月から9月までの対前年のインフレ率は平均2.5%です。
確かに9月は対前年で1.84%と平均を下回っていますので多少気になります。
また、GDPは対前年で第一四半期が5.11%、第二四半期が5.05%で、堅調に成長を遂げているように見えます。
しかし、国内消費に大きく貢献している中間層の人口が、6千万人台から4千万人台に減少していることが指摘されており、これがデフレの大きな原因ではないかと心配されています。
そもそも、需要が供給を上回るのがインフレで、需要が供給を下回るのがデフレと定義されます。
長期の年間ベースではインフレなのに、短期の月間ベースではデフレだとするこの報道を、どのように捉えて良いのか、少し混乱してしまいます。
ただ、4月以降のデフレ傾向が長期にわたり続くようであれば、本当に警戒が必要ですが、今月から発足するプラボウォ新政権の経済政策の舵取りが注目されます。