2024.12.01
メルマガバックナンバー
インドネシア進出サポートメルマガ2024年12月号
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インドネシア進出サポートメルマガ2024年12月号
Vol.21 【2024年12月1日発行】
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■目次
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【1】 インドネシア進出関連ニュース『首都移転が外資企業に与える影響』
【2】 インドネシア社会一般ニュース『プラボウォ大統領の第一印象』
【3】 インドネシアお楽しみニュース『ストレスフリーのスカルノハッタ空港入国』
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【1】首都移転が外資企業に与える影響
首都移転を決めたジョコウィ前大統領は、2024年8月17日の独立記念日の祝賀行事を、新首都の大統領府『ガルーダ宮殿』で開催すべく突貫工事で急がせて来ました。
しかし、ジョコウィ大統領自身の評価では、首都建設全体の進捗率はまだ20%とのことで、残念ながら自身が実質的に執務をする機会がないまま退任となりました。
後を受け継いだプラボウォ大統領は、首都建設と移転は急がずに着実に進めるが、今後4年以内に全てのインフラを完成させると表明しました。
このことから、行政機関の移転が始まるのは2028年とみられ、それまでは従来通りジャカルタが首都として機能すると思われます。
新首都の名称はIbu Kota Nusantara:IKN、すなわち『インドネシア群島首都』と言う意味ですが、これが現在の首都名であるDaerah Khusus Ibu Kota Jakarta:DKI Jakarta、すなわち『ジャカルタ首都特別区』に取って代わる時期もまだ正式には決まっていません。
そのような訳で、暫くはボルネオ島のジャングルの中の街に移住しなくても良くなり、政治家や官僚達も内心ほっとしているのではないでしょうか。
そしてその間は、ほとんどの事業者も、中央政府とのお付き合いはこれまでと変わらないでしょう。
しかし、新首都建設に対して人・物・金の面で積極的に協力した企業に、色々な面での便宜が与えられるのは明らかで、特に中国企業は華僑資本と手を組んで、この機会を上手く利用すると思われます。
新首都の最新の様子については、インドネシア政府の公式サイト<https://www.ikn.go.id/en>で見ることが出来ます。
【2】プラボウォ大統領の第一印象
プラボウォ大統領が活動を始めましたが、その性格を象徴するようないくつかのエピソードを紹介します。
1.新閣僚の合宿研修を国軍士官学校で軍服を着せて
大臣、副大臣など総勢100名を、ボロブドゥール遺跡の北に位置する国軍士官学校に集めて、二泊三日の合宿を行いました。
夕方の士官候補生による隊列訓練の際には、閣僚達も全員が軍服姿で整列する様子が報道されていました。
2.新閣僚の公用車を軍用車に変更
これまでの閣僚の公用車は、ベンツ、クラウン、そしてアルファードでしたが、プラボウォ大統領は大統領就任当初から、軍用車として開発されたMaungと言う装甲車のようなものに乗り、全閣僚に対してもこれを公用車にするよう指示を出したと言われています。
どこまで徹底されるか分かりませんが、乗り心地が悪そうで少し気の毒です。
理由はインドネシア国内で作られた『国産車』だからだとプラボウォ大統領は主張していますが、これまで現地生産率向上に努力して来たアストラグループは怒り心頭のようです。
3.就任後の最初の訪問国は中国
11月10日からペルーで開催されたAPEC首脳会議と、その後の18日からブラジルで開催されたG20首脳会議に出席する外遊の途中で、プラボウォ大統領は中国を訪問して習近平主席と会談しました。
訪問の理由は、是非立ち寄って欲しいと請われたからだとされていますが、これが大統領就任後の最初の公式外国訪問であることには変わりません。
やはり中国ですか・・・・。
4.ブラジルでのG20首脳会議でインドネシアはSDGsを実行すると宣言
ブラジルのリオデジャネイロで開催されたG20首脳会議では、インドネシアはSDGsを具体的に実行すると表明しました。
そのために、石炭などによる火力発電を削減し、再生可能エネルギーの活用を増やすそうです。
大丈夫ですか?
アメリカのバイデン政権はこれと同様の政策を強行したために、アメリカ経済は破綻し、それが今回の大統領選挙で敗北する一つの大きな原因であったことを知らないのですか?
5.積極的な外交姿勢
上記の国際会議の後に、プラボウォ大統領はイギリスを訪問し、更に帰国途上にはUAEも訪問するなど、投資誘致のための世界一周の外遊をしました。
前任のジョコウィ大統領は外国訪問が少ないことで有名でしたが、これに反してプラボウォ大統領の就任直後の精力的な外交活動には驚いてしまいます。
6.20億円で外国人サッカー選手を帰化
させる
させる
ワールドカップに出場するために、インドネシア国籍を取って自国のチームでプレーをする外国人選手のために、20億円を用意すると表明しました。
自国の名誉を金で買うなんて恥ずかしいことだと思うのですが、プロのクラブチームと勘違いしているのではないでしょうか。
以上、6つのエピソードからは、勢い余って前のめりしそうな、ちょっと太り気味ですが元気一杯のプラボウォ大統領の姿が想像されます。
【3】ストレスフリーのスカルノハッタ空港での入国
2022年に税関申告が電子化され、事前にウエブ上で取得したQRコードを税関のチェックゲートの読み取り機にかざすだけで通関出来るようになりました。
2022年末からは到着ビザもオンラインで申請取得が可能になったのに続き、2024年からは入国審査および出国審査もパスポートをかざすだけの自動ゲートが導入されました。
自動ゲートは驚くほど多数設置されているため、以前のように長蛇の列に並ぶことは無くなりました。
預けた荷物がターンテーブルから出て来るまでの時間も短縮されたようです。
そのお陰で、最近は飛行機が着陸してから30分以内には空港を出ることが出来るようになりました。
一昔前の、入国審査の長い列に並び、あれやこれや色々と質問され、時にはお金を要求され、税関ではカバンの中身を引っ繰り返された挙句に領収証の無い輸入税を請求され、空港を出る頃にはくたくたに疲れていたのが夢のようです。
但し以前からの習慣で残っているのもあり、異常に重いスーツケースはターンテーブルに載せられる際に、下側の隅にチョークで印を付けられ、税関のQRコードのチェックゲートでその印が見付けられると、検査台の方へ行かされますのでご注意下さい(危ない場合はウエットティッシュを用意しておき、ターンテーブルから降ろした際に拭き取ると良いでしょう)。
欲を言えば、空港内の温度をもう少し下げてくれて、トイレの設置個所を増やして欲しいと思います。
以上