揚げ油の危機

インドネシアは世界最大の椰子油生産国なのに、このところ国内市場での供給が大幅に不足して、庶民が困り果てているようです。

インドネシアでは肉、魚、野菜、ご飯、麺など多くの食物を椰子油で揚げて調理する習慣のため、椰子油が無いとまともな食事が出来ない状態になってしまいます。

おそらく利益率の高い輸出向けに生産量の多くが振り向けられたのでしょうが、政府はそれを是正するのではなく、国内小売価格の上限と規制したため、余計に国内市場に出回らなくなったと思われます。

慌てて上限価格を撤廃し、補助金を出すとしていますが、もしも私の推測が正しければ、商業省のお役人は市場経済の基本を無視して庶民を苦しめたことになります。

いずこもお役人は世の中の実態を知らずに、机上の空論を振り回しているようです。