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2023.05.08 最近のニュースに私的コメント

インドネシアらしいニュース

最近、如何にもインドネシアらしいと感じるニュースが立て続けに報じられました。
現在の政権は経済力と外交力の強化に力を入れてますが、足元の社会問題にもう少し真摯に取り組まないと、本当の意味での先進国にはなれないと思うのですが。
1.スンダ海峡フェリー定員の4倍

ジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡を結ぶフェリーに載せたバスが火災を起こし、乗客が救命ボートで脱出するという事故がありました。

この事故で、フェーリーは定員の4倍の乗客を乗せていたことが明らかになり、過去の定員超過による沈没事故の教訓が何も活かされていないことが判りました。
2.運転手不在の観光バス川に転落

乗客を乗せた観光バスの運転手が、坂道の途中で停車する際にサイドブレーキをしっかり掛けずに外に出ている間に、バスが下り坂を走り始め、そのまま川に転落して乗客一人が亡くなるという事故がありました。

典型的な危険予知能力が欠如したことでの惨事です。
3.アセアンゲーム開会式でのポーランド国旗

カンボジアのプノンペンで開催されているアセアンゲームの開会式で、インドネシアの国旗の赤と白の上下が反対にされたまま使われ、インドネシア側が抗議して、カンボジア側が謝罪すると言うハプニングがありました。

上が白で下が赤だとポーランド国旗になるため、最初はなんでポーランドがアセアンの大会に参加しているのと不思議に感じた人もいることでしょう。

この動画はたくさん配信されていましたが、インドネシ国内のニュースサイト上では全て削除されました。

日本のお隣の国では絶対に取られない処置です。
4.ランプン州の素早い道路修理

スマトラ島南端のランプン州の住民が、穴ぼこの道路をいつまでも放置している州政府に抗議して、大きな泥水の水溜まりで泳いだり、魚を釣ったりする動画を配信して話題になっていました。

しかし、その地域をジョコウィ大統領が訪問すると発表した途端に突貫工事で道路は修理されたようですが、ジョコウィ大統領は修理された道路ではなく、穴ぼこの道路を敢えて選んで視察しました。

笑い話のようなことですが、大統領の権限と権力だけでなく、権威も如何に大きいのかを示す実例でした。