2023.10.06
最近のニュースに私的コメント
スルタンホテル(旧ヒルトンホテル)が消える
ジャカルタの中心で、東西南北に走る首都高速が交わるスマンギ立体交差の横の広大な敷地に囲まれた、スルタンホテルが立ち退きとなるようです。
1976年にヒルトンホテルとして開業し、2006年にインドネシア資本に買い取られ、スルタンホテルに変わりました。
ヒルトンホテルの時代は、サービスだけでなく、広大な敷地による警備面での安心感から、暴動で危ない時はヒルトンに非難するように言われたものでした。
現地のヤマハが主催する様々なコンサートやイベント会場として使われ、ジャカルタ・コンベンションセンターにも歩いて行けることから、関係者の宿泊先としても利用されました。
妻が三人目の子供を身籠ったことで、断食明け連休中に予定していた海外旅行を取り止めた代わりに、家族でスイートルームに泊まったことも楽しい思い出です。
帰国する前に、親しくしていたインドネシア人の家族に、プールサイドで送別会をしてもらったこともありました。
いつも仕事優先で、妻へのサービスもほとんど出来なかったことを反省し、いつかの結婚記念日には、二人でホテル内のレストランで食事をし、その後にピアノバーでお酒を飲んだこともありました。
帰国してから20年が経った頃に、またインドネシアに行ってみたいとの家族のたっての希望で、2014年にジャカルタとバリ島を訪問した時は、既にスルタンに変わっており、ヒルトン時代の上品な雰囲気や高品質なサービスは無くなっており、ガッカリしたものでした。
料金も半分以下になっていたので、こんなものかと寂しい限りでした。
その後もジャカルタ出張の際には何度か宿泊したのですが、その度に品質レベルが低下しているので、これは廃業するのも時間の問題だと感じていました。
立ち退いた後は、南隣の国立競技場の施設の一部になるようですが、ジャカルタの一つの象徴的な建物が消えることはとても残念です。